2011年05月20日

食べ物の好き嫌いがない子が一番!

 ・うちの子、■■しか食べないんです。

 ・キライなものは上手により分けて残します。

 ・ドライフードを食べないんです。


 という声をよく耳にします。

 
 飼い主さんもペット達もその状態でいられる時はいいんです。


 でも、3月東日本を襲った災害時はどうでしょうか?

 停電や断水時は、人の食事だってままならない中で
 普段通りのペットの食事を用意することは
 至難の業だと思われます。


 
 手作り食をしていると、

 「ドライフードは悪」
 「ペットフードは悪」


 という方が多いのですが、実際はどうでしょう?


 上記の例は極端な例ですが、
 ペットフードだけを食べ続けることで
 問題が出る子がいるのは事実です。

 が、災害時などは、調理しないで
 すぐに食べることのできるドライフードは、
 むしろ役立つものだと思います。
 
 

 大地震や大津波、今も対応が続く原発問題など、
 非常に大きな犠牲ではありましたが、
 地震や原発問題があったからこそ気づいたこと・・・


 それは、

 現在、病気治療中で
 食事はドライフードでないほうが好ましい場合を除き、

 手作り食も、ドライフードも食べられる子であるほうが、
 地震や大規模な停電などの緊急時、
 本人(犬?猫?)達もストレスなく過ごせるのではないか?


 ということ。



 災害など緊急時に限らず、
 病気治療中などで食事制限がある場合も、
 好き嫌いがあると本人達も飼い主さんも
 病気以外のストレスがかかることになりかねません。

 
 猫の場合、確かに犬と違って
 食の好みが難しいということはあります。

 猫は食物連鎖の上位に立つ動物ですし、
 もともと群れをなして生活していた犬と違うのは、
 ある程度仕方のないことです。

 それでも、食べられるものが多いほど・・・
 つまり選択肢が多いほど多くの問題や
 様々な環境に対応しやすいのは言うまでもありません。



 長い間、ドライフードだけを食べ続けることで、
 慢性的な水分不足に陥り、様々な症状として
 出てくることは考えられます。

 でも、ドライフードにちょっと水分を加えるだけで
 その問題が解消されるならば、時と場合によって
 ドライフードを使うことは悪でもなんでもありません。


 「でも、ドライフードはたくさんの添加物が
  使われているのでは・・・?」


 という声が聞こえてきそうなので、
 こちらもお話ししておきます。

 
 確かに添加物を使用しているドライフードもあります。

 が、体に入った添加物が
 必ずしもずっと体内に存在するわけではありません。


 今、問題になっている放射性物質でさえ、
 時間とともに体外に排出されるのと同じで、
 添加物だって体外に排出されるのが普通です。


 ただし、体内に長く置いておかないほうがよい物質を
 スムーズに体外に排出するために
 不可欠なのが「水分」なのです。


 水分が不足すると、
 血液、リンパ液など様々な流れが悪くなるため

 ・体にとって良い物質は体の隅々まで運ばれにくくなり、
 ・体にとって悪い物質は滞って体外に出にくくなります。
 


 普段から、

 体の中の流れを良くする

 ・水分たっぷりの食事
 ・適度な運動


 を心がけましょう。

 
 
 被災して、今も毎日の生活を不自由な中で過ごされている方は
 精一杯のことをなさっていると思います。

 では、被災していない地域の方がもしもに備えてできること、
 という視点でお伝えしました。



 今朝、メールボックスを見ると嬉しいメールがありました。


 4月に知人にお願いして届けた
 ドライフードを受け取ってくださった
 宮城県、東松島市の動物病院の先生です。

 それほど多くのフードをお届けしたわけでもないのに
 
 半分は離島の宮古という所へ、

 半分はご自身の動物病院で
 入手に困っておられる飼い主さんに
 配ってくださったそうです。

 
 現地の状況も知らずに持ち込んでいただいたので
 かえってご迷惑だったのではと気にしていましたが、
 
 「だいぶ落ち着いてきたので遅くなりましたがお礼を」

 といってくださったメールを見て、

 こちらのほうが「ありがとう」という気持ちになりました。
 
 
  
 現在、フード類の不足はほとんどないということですが、
 地震から時間が経つにつれ、必要な物資も変わってきています。

 街の復興までには長期戦になるので、
 引き続きできる支援を続けていければと思います。

 
 動物病院の先生から教えていただいた
 
 石巻動物救護センターのホームページでは

 不足品支援物資専用の掲示板があり、
 タイムリーに更新しています。
 
 もし「被災地の動物たちのために何かできることを」
 とお考えの方がいらっしゃいましたら、一度ホームページを
 ご覧になってください。
 

 これからも長きに渡って日本全体を立て直していかなくては
 いけません。


 被災していない私たちにできることは・・・

 今ある生活に感謝しつつ、ひとりひとりが
 毎日の生活を見直すことができればいいですね。

  


Posted by ゆき@ワンごはん at 15:03Comments(0)食育

2011年05月04日

改めて、ペットの「歯みがき」はしたほうがいい!

 お客様から、

 ・うちの子、歯磨きさせてくれないんですけど、
 歯磨きの代わりになるおやつはありますか?

 ・手作り食はやわらかめのごはんが多くなるので
 歯石が付きやすいと聞きます。
 歯にいい商品を作ってください!

 
 というご質問やご要望をよくいただきます。


 わんダーランドを信頼していただき、
 期待していただき、本当にありがたい限りです。


 ただ…そもそもの「原因」と「目的」
 異なるような気がしてなりません。
 
 多くの犬猫の飼い主さんはすでにご存知で
 日々実践されているとは思いますが、
 歯みがきの重要性についてお話しします。


 まず「目的」を明確にしておきましょう!

 目的を持って行動するのと、そうでないのとは
 大違いですから!


 目的は「歯をキレイに保つこと」ですね?


 でも、愛犬愛猫の健康を願う飼い主さんには、
 
 せっかくなのでもう一歩前進して、

 「口内をキレイに保ち、健康でいること」 

 を目的にしていただきたいと思います。



 なぜなら、須崎先生

 診療の経験からも
 口内環境と様々な病気や症状は密接な関係がある


 と言っておられるからです。
 
 
 つ・ま・り!

 口内環境を良好に保つことができれば、
 健康につながる


 といっても過言ではないんです。


 須崎先生の診療を受けておられる方は
 治療の一環として口内ケアが必須です。

 尿路系の結石や腎臓疾患のある子は
 口内ケアをしていくと改善する子が多いようです。



 そして、手作り食と歯石の関係性・・・。

 こちらも根強く飼い主さんを悩ませているようです。


 >硬いドライフードを食べていても、
  歯石ビッシリの子がいるのに!?

 >何年も手作り食を食べているのに、
  真っ白な歯の子がいるのに!?

 >手作り食が軟らかいなんて誰が決めたの!?
  角切り肉とか硬い食材使えばいいじゃん!


 
 このように、手作り食=歯石が付きやすいというのは、
 必ずしもイコールではないと思われます。


 むしろ、歯石は口内の細菌状態と関わりが深いようです。


 口臭がキツイ子や唾液がネバネバしてる子は
 口内に良くない細菌が多いのか歯石が付きやすく、

 反対に唾液がさらっとしている子は
 口内の細菌状態がよいため、
 歯石が付きにくい傾向があるようです。



 ここまでお話しすると、

 ・ドライフードを食べている子も
 ・手作り食の子も
 
 歯みがきをしたほうがよいことが
 おわかりいただけると思います。




 「うちの子歯みがきさせてくれないんです。」

 とあきらめるのは簡単ですが、

 口の中を触らせるトレーニングをはじめるほうが
 歯石予防⇒病気予防につながると思いますが
 いかがでしょうか?



 我が家も愛犬の歯みがき頑張りまーす。
 
 歯ブラシ  


Posted by ゆき@ワンごはん at 11:00Comments(0)食育